サイパンの歴史を探ります。

PMB658, BOX10000, SAIPAN USA




波乱に満ちたサイパンの歴史

彩帆香取仁社

彩帆香取神社

サイパンミドルロード沿いの砂糖王公園に隣接してある香取神社。
毎年、10月の第4土曜には地元日本人により拝礼が行われています。併せてこの日は秋祭りの日として日本人のみならず、ローカル一緒になって大きなイベントとなっています。

この神社の名前の所縁は、第1次世界大戦当時、日本の軍艦であった戦艦香取からとられています。
この大戦の折、日本はドイツに宣戦を布告して、帝国海軍の戦艦香取は大正3年10月にそれまでサイパンはドイツ領であった、サイパンを占領しました。
その際、サイパン島守備隊長は、当時ドイツ軍のウォッチタワーのあった小山を香取山と名付けて、その山頂に稲荷神社のような小さな祠を建てて守備隊の守護神として「香取神社」と命名して、戦艦香取の艦内神社から神霊を分祀しました。

その後、守備隊側はその管理を民間に移管する事として、当時サイパン在住の有力者、田辺金太郎を代表とする民間人に引き渡しました。
第1次世界大戦も終わり、当時日本人が運営していた南洋開発の砂糖事業も軌道に乗り在留日本人も増えたのをきっかけに、大きな新社殿の建設が始まりました。資金などの問題が山積しながらも昭和6年には新社殿を竣工させました。

当初は戦艦香取の占領したことの記念でしたが、時代とともにサイパン島在住民間人に愛される神社になっています。
毎年秋には地元の有志によりSaipan Festival が盛大に開催されています。