サイパンの歴史を探ります。

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北マリアナ諸島

Commonwealth of the Northern Mariana Islands 北マリアナ諸島

概要

北マリアナ諸島は、北西太平洋とフィリピン海との境界に位置しており、北には小笠原諸島、南にはカロリン諸島が連なる。
サイパン島、ロタ島、テニアン島など、南端のグアム島を除く14の島から構成されている。首都はサイパン島。北マリアナ諸島の東には、世界最深のマリアナ海溝がある。

住人

先住民族のチャモロ人・カロリン人である。近年フィリピン人、中国人が多く労働者として雇用され、その数は原住民をはるかに超えている。
2009年まではアメリカの自治統治領であったが、2009年11月からアメリカ合衆国に組み込まれた。現在はシステムの移行期間であり外国人労働者が多くを占めるマリアナ諸島では、その扱いが問題となっている。

1999年の調査では以下のとおりである。(最近の統計調査は公表されていない)
◇チャモロ人、 20,000人、 25%
◇ミクロネシア/カロリニアン人、 6,000人、8%
◇アメリカ/その他、 3,000人、 4%
◇フィリピン人、 35,000人、 44%
◇中 国 人、 12,000人、 15%
◇韓 国 人、 2,000人、 3%
◇日 本 人、 1,000人、 1%
◆合 計、 79,000人 人口のほとんどがSaipan島に集中していてロタ島、テニアン島にも住人はいるが少数である。他の島は無人状態であるとされている。少数の人が住んでいたり訪れていたりする事が確認されている。
現在では、フィリピン人、中国人は減少していると推定されている。しかしながら、現地人(チャモロ・ミクロネシア・カロリニアン・アメリカ人)の合計よりはるかに外国人労働者の方がはるかに多い事には変わりはない。

気候風土、産業

年間を通して高温多湿で、気温変化が少ない海洋性亜熱帯気候であり、年間の気温差が1℃しかなくギネスブックに登録されている。乾季(11月 - 4月位)と雨季(5月- 10月位)の2季に分けられる。雨はスコール(驟雨)が多い。サイパンの天気
観光業のほか過去には繊維業(縫製)が盛んであったが、現在は衰退している。
2005年JALの撤退によりサイパン旅行の客も減少が始まり、唯一の収入源である観光収入が減少して地域経済、政府機関などもその対策に追われている。

フェデラル化

2009年11月、それまでのアメリカ統治自治領からアメリカ合衆国の一員となった。
社会秩序・労働者問題・法制度など変化に追いつかず、現在は混乱した状態にある。
最も取り扱いが難しい問題は、アメリカ市民権を持つ住によりも外国人労働者の数のほうが圧倒的に多い事である。アメリカ市民権を持たない外国人労働者を国外へ退去させると政府機関をはじめ全ての社会システムが停止する事になる。
入国管理をフェデラル(アメリカ合衆国)移行する手続きを進めているが、依然として外国人労働者の地位は明確にされていない。
2014年末には完全には暫定期間が終了して、完全にフェデラルに移行される。


マリアナへの人口移動

サイパン
1800年代初期、東カロリン諸島のトラック(チューク)からサイパンへ集団移動がありました。原住民をカロリニアンといいます。このカロリニアンたちの航海に対する探求心は他の船乗りと同じように深いものがあり、彼らが発見した星の海図は現代でも広く用いられています。最新技術と自然との調和を目指します。

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北マリアナ諸島の中のサイパンの波乱に満ちた歴史を紹介します